二次電解着色
二次電解着色法は、1960年代前半に工業化された技術で、陽極酸化皮膜の150~200オングストローム(Å)の微細な孔中に電気化学的に金属を析出させる方法です。
[図-1]二次電解着色状態のモデル図
硫酸皮膜の孔中に析出したニッケルの微粒子
試料作成条件:硫酸180g/l、電流密度1.5A/d㎡、20℃、40minの条件で生成した皮膜中に、浅田法でニッケルを析出させました。
写真倍率:320,000倍。
(文献)L.Sandera. Aluminium.49,533(1973)
(提供〕L.Sandera(Swiss Aluminium Ltd.)
(紹介者〕馬場宣良氏(東京都立大学)
99.8%Al、通常の硫酸皮膜を硫酸浴中で15分間中間処理後、
ニッケル塩で電解着色した皮膜の断面。
(無機材質研究所和田健二氏提供)
[表-1] 代表的な二次電解着色法
概要 | 代表的な処理方法 | 色調 |
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陽極酸化皮膜を、Ni、Sn、Mn等の金 属塩を含む電解液で直流あるいは交流 電解を行ないます。 |
陽極酸化皮膜を、Ni、Sn、Mn等の金 属塩を含む電解液で直流あるいは交流 電解を行ないます。 |
ステン、アンバー、ブロンズ、ブラック、 グレー、等 |